代表挨拶

慶應義塾大学公認学生団体S.A.L. ロヒンギャプロジェクトにご関心、ご支援をいただきありがとうございます。 このプロジェクトは日本の教育格差を是正したいという思いから2021年に発足しました。その背景には在日ロヒンギャ難民の方から教育支援を求めているというお声をいただいたことがあり、今の活動に繋がっています。 ロヒンギャ難民は、「世界で最も迫害された少数民族」といわれる中、子どもたちは皆「受け入れてくれた日本に感謝してお返しがしたい」と懸命に勉強を頑張る子ばかりです。 日本に住む誰もが、日本社会で活躍できるための学習機会を得てほしい。 彼らと出会ってそれをより強く願うようになりました。 なぜ学生の私たちが学習支援をするのか。 受験を終えたばかりの私たちはその時の受験事情に最も詳しく、最も新鮮な記憶を持ち合わせています。 また、大学を卒業して活動を終えても、新たな新入生が参加し、団体の新陳代謝が毎年行われます。 学習支援の中でも受験支援を担当することができ、学生がいる限り続いていく。 これこそが学生だからできる学習支援であり、私たちが活動する意義です。 昨年は50名の慶應生が新たなメンバーとして加わり、より支援体制が強化され合格実績が出せるようになってきました。 今後は、ロヒンギャの子どもたちへの支援をモデルケースに、地方格差・経済格差による教育格差の是正のため、各地の日本の子どもたちへと展開していきたいと考えています。 その一方で、まだまだ一部の子ども達にしか支援を届けられていないのが現状です。 どんな境遇に生まれても誰もが自由に羽ばたける社会に向けて、私たちはこれからも努力を続けてまいります。 ぜひ、子ども達のために、これからも皆様のお力添えをいただけますよう何卒よろしくお願いいたします。
学習支援プログラム
ロヒンギャの子どもたちの可能性を広げる多角的なアプローチで、一人ひとりの才能と夢を育みます
対面学習支援
月に2回、群馬県館林市で実施する総合的な学習支援
月に2回ほど実際にロヒンギャの暮らす群馬県館林市にお邪魔して、実施しています。館林市が運営している公民館を利用させて頂き、土日で合計6時間以上子供の勉強時間をとります。
小学生〜中学生を対象にした集団授業では、各教科のカリキュラムも独自に設定しています。高校生には個別指導を実施し、一人ひとりの苦手に向き合っています。宿題も設定し、授業の復習が自分たちでできるようにしています。
授業終了後は一緒に遊び、楽しみつつも関係構築をおこなっています!
プログラムの特徴
- 月2回・合計6時間以上
- 独自カリキュラム
- 小中学生向け集団授業
- 高校生向け個別指導
- 宿題・復習サポート
- 放課後の交流活動
オンライン学習支援
週1回のオンラインセッションで学習習慣を形成
特にやる気のある中学生以上の生徒を対象にし、週に1回は苦手分野・対面授業の復習を行っています。さらに、英単語など普段の暗記学習のペース管理もオンライン授業の役割です。
ひとりの子供にメンターと呼ばれる大学生の担当者を2~3名程度つけています。大学生の負担も考慮しながら、毎週一回は確実に学習のフィードバックをもらえる機会を設けています。
プログラムの特徴
- 週1回のオンラインセッション
- 中学生以上対象
- 担当メンター2〜3名
- 苦手分野の復習
- 暗記学習のペース管理
- 定期的なフィードバック
企業見学
実際の職場体験を通じて夢を具体化する
我々のめざすものは、子供たちが夢を持ち、実現出来る環境をつくること。そして夢を持つためには、子供自身が視野を広げ、選択肢を増やすことが大事です。そのための具体的な手段がこの企業見学です。
色々な職種を知り、自分の目標をつくるきっかけ作りになるのです。我々の理念に共感していただける企業様にご協力いただき、一日かけて実際の仕事内容や社員の皆さんが普段の生活の中で感じていることを子供たちにお伝え頂いています。
プログラムの特徴
- 多様な職種体験
- 社会人との交流
- 実際の職場見学
- 将来の選択肢拡大
- 目標設定のサポート
- キャリア教育の充実
活動理念
我々の目標は両社がwin-winの関係で結ばれることです。そのためにはロヒンギャの未来を担う次世代の子供たちが夢を持ち、そしてそれを自らの努力で実現できる環境を作り上げることが必要です。彼ら一人ひとりの自己実現が社会問題を解決する鍵となるのです。彼らが目標をみつけ、正しい方向で努力するためにサポートしていく、それが我々の教育支援です。
教育支援活動を始めてから2年程が経ち、対象とするロヒンギャの子供たちの数も大幅に増加しました。大学生と子供たち、そして保護者の間に時間をかけて信頼関係ができあがってきた証拠です。我々の活動はボランティアで、生徒との間にお金のやりとりは発生しません。だからこそ、決して一方的に勉強を教えて終わりではなく、共に遊び、共に食卓を囲み、共に悩んだり、喜んだりすることが出来るのです。一過性のある関係ではなく、継続して子供たち一人ひとりと向き合えるのが我々の強みです。
運営メンバー紹介
16期







17期

























OB・OG
14期



15期


